BUT I LIKE IT な咆哮
「格闘技は武道だ。スポーツとは根本の部分で違うのだ」
これはもう随分前、親友のタツミが言った言葉だ。
言った場所もハッキリ覚えている。
東京は五反田。駅前の屋台のおでん屋。
よく聞こえてくる『世界最強のオトコは○○だ!』というセリフ。
言ってやろうか・・・ホントはそんなの決められっこない!
「ウドン」と「ラーメン」と「そば」どれが一番おいしいのだろうか?
そういう質問みたいなもんなのだ。
ある日、空手をする者とじっくり話をする機会があった。
その男の話によると、空手の中には、もしも相手が5人だったらどうするかとか、
もしも相手が武器を持っていたらどうするか、という発想と稽古が今もあるという。
彼が言っている事は、冒頭のタツミの言葉と同じ意味合いを持っている。
「格闘技は武道だ。スポーツとは根本の部分で違うのだ」
だってスポーツにそういう発想ない。絶対にない。
ボクシングだって柔道だってアマレスだってそうだ。
禁じ手を多くした競技に「たら」とか「れば」はない。
どちらが正しいとかの問題なんかじゃない。
日常を真面目にストイックに生きている者たちが、一瞬の輝きを求めて闘う姿が
オレは好きなのである。
【2000/05/22】